
健全な20代の夫婦が、1年間避妊なしに夫婦生活をしても子供を授からない場合に不妊といえるそうです。私の中での不妊はもっと年齢を重ねたかたのことをいうと思っていました。20代前半で結婚して、後半になっても子供が授からなかった私たち夫婦は不妊ということになります。
最初の頃の治療というか、診察はおもに女性の身体から調べました。最初は、妻のみ通う感じでした。しかし検査をしても妻に異常がない場合夫の検査もはじまります。検査といっても、朝一番の精子をとるようなものからはじまります。
女の私からしたら、もう何度も先生にすべてみられ排卵日まで把握されているので恥ずかしさもなくなりますが、男にはやはりプライドというか、自分が原因だと思いたくないというか、心のケアが女より大変だった気がします。そして、結果を知って夫側に原因があるとわかると、やはり男性は落ち込みが長いと感じました。でも、どちらが原因にしても夫婦の問題なのでどちらがわるいとかではないと、何度も言い合いました。各自で病院に行く日は、一冊のノートをつくってこんなことをした、こんなふうに思ったと言葉では恥ずかしくて言い合えなことを話しました。義務化されはじめた、性交渉も気分ではないときは排卵日ちかくてもしなくてもいいと、具体的なことまで本当にぶつかりながら話し合いました。どちらかの問題だとしても夫婦の問題ととらえることが大切だと感じます。